高い耐震性を備えた家を建てることは
今や当たり前のことですが、
そのために弊社では「2階建て」ではなく
「平屋」をオススメしています。
というのも、2階建ての家は、
平屋に比べて家のバランスが
悪くなりやすい傾向があるからです。
まず2階建ての家は、
2階の壁量に対し2階を支える
1階の壁量が少なくなりやすい
という特徴があります。
2階にはプライベートルームを
細かく区切ってつくるのに対し、
1階には大空間のパブリックスペースを
つくるのが一般的だからです。
つまり、
2階に柱や壁の数が増えることによって
上からの荷重が大きくなるにもかかわらず、
それを支える1階に
柱や壁が少なくなってしまうから、
というわけですね。
圧倒的に過ごす時間が長い
パブリックスペースを
明るくしたいという気持ちから
どうしても1階には窓を
必要以上につくりやすいですしね。
また、一般的に南には
出来るだけたくさん窓をつくり、
逆に北には出来るだけ
窓をつくらないようにしていますが、
これも家のバランスが
悪くなる原因の一つとなります。
南には壁がほとんどないのに対し
北にはたくさん壁が出来るからです。
つまり、南と北の壁のバランスが
悪くなってしまうからですね。
その上2階建ての場合、
2階の南にはベランダやバルコニーを
張り出してつくることが多く、
支える壁が少ない南により
大きな負荷をかけてしまうわけですしね。
✔️2階建てならでは、の制約
2階建ての場合、
高い耐震性を維持するために
何らかの皺寄せを飲み込まざるを得ません。
例えば、耐震等級3を取りたい場合、
間取りに何らかの
制限が発生することがあります。
せっかくの大空間の
ド真ん中に柱や壁が必要になる、
南の窓のサイズを
小さくすることになる、という感じですね。
また、その制限を飲み込んだ上で
さらに「制震装置」も
設置しなければいけないかもしれません。
2階建ての場合は、
台風の時や爆弾低気圧の時に
強風の影響で家の
2階部分がグラグラと揺れやすいし、
トラックや工事車両のような
大型車両が通行した時にも
同じように
2階部分がグラグラと揺れやすく、
それらを小刻みにくらうことは
地震を小刻みに
くらっているのと同じようなものであり、
それはつまり耐震金物を緩めてしまう
原因となる可能性が高いからです。
そして、そのために
40万円〜50万円のオプション費用を
半強制的に払わざるを
得なくなってしまうというわけですね。
それで安心を買っていると考えたら、
出さざるを得ませんよね。
そんなこんなで、可能であるならば
「平屋」を建てた方がいいと
思っている次第であります。
平屋にすれば強風や車
両振動の影響を受けにくいし、
地震の影響も受けにくいため、
基本、制振装置を設置する必要がないし、
上からの荷重も少ないし、
ベランダやバルコニーといった
さらに耐震性を悪くするものを
つくる必要もありませんしね。
後は、南と北の壁量バランスが
悪くならないようだけ気を
配りながら間取りを考えていけば、
天然で耐震性が高い家が
完成するというわけですね。
かつ、家が長持ちする耐久性の高さも。
✔️土地に合わせることが重要!
そして、建てる家を土地に合わせることが
耐震面において
とっても大切なことではないでしょうか。
例えば、交通量が多い幹線道路に
面した土地で家を建てる場合、
通行車両の振動の影響を受けやすいため、
出来るだけ家の重心を下げるべきだし、
海に近い場所で家を建てる場合も、
日常的に強風にさらされるため
出来るだけ重心を低くすべきです。
つまり、可能なら「平屋」に
すべきだということですね。
また、周囲に家が
建っていない場所で家を建てる場合も、
建てられるなら「平屋」に
すべきだと思っています。
台風の時や爆弾低気圧の時、
風を遮ってくれる建物がなければ、
強風の影響を受けることになるからです。
立地という点も建てる家に
大きな影響を与えるということも
覚えておいていただけたらと
思っている次第であります。
個人的には、たとえ日当たりが
悪い土地で平屋を建てるにしても、
99%採光の心配をする必要もないので、
住宅が密集している土地の
日当たりが悪い売れ残り的な土地が、
土地も無駄に広くなさそうだし
価格面も優遇してくれそうな気がするので
一番オススメなんですけどね。
とはいえ、密集地の場合は
近隣に建っている家には
気を付けないといけないんですけどね。
ボロボロの家だった場合、
地震の時に家が
倒れかかってくるかもしれないし、
シロアリが飛んでくるかもしれないし、
万が一の火災の時に
飛び火してくるかもしれませんからね。
というわけなので、
家はどんな土地でも出来るだけ
「平屋」にした方がいいということ、
そして建てるお家は立地や
近隣環境などにも目を配りつつ
考えなければいけないということも
覚えておいていただけたらと思います。
アッド・エヌでは、
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