前回、ご主人の手取りの30%以内の
返済額で家づくりをするとしたら、
土地や家の予算を削る工夫をするか、
あるいは可能なら土地を
買わないという選択をした方がいい、
というお話をしたのですが、
では、そうしつつ長期積立投資を
した人とそうしなかった人では、
どれくらい違いが出そうなのかを
お伝えしていきたいと思います。
そうしなかった人とは、
限度額いっぱいまで
お金を借りて家づくりをしつつ、
貯蓄を銀行や保険だけで行った人です。
では、
この違いを分かりやすく説明するために、
モデルとなる家族を
それぞれ30歳の共働き夫婦として
前者は、
・毎月の返済を9万円(借入3200万)
・夫婦共に3万円ずつ「つみたてNISA 」に積み立てると仮定。
後者は、
・毎月の返済を11万円(借入4000万)
・子供1人あたり1万円ずつ20年間「学資保険」で積み立てる
・夫婦共に毎月1万円ずつ貯金していくと仮定し、
20年後どうなっているのかを比較してみますね。
使えるお金の原資は同じ150,000円なので
これがどれくらいの差に
なるのかに着目してください。
✔︎前者の未来
絶対にそうなるとは言えませんが、
仮に、つみたてNISAで積み立てたお金が
毎年平均で3.6%ずつ増えていくとしたら、
20年後には積み立てたお金が2倍になります。
つまり3万円×12ヶ月×20年=720万円の
積み立て資金が、
それぞれ1440万円ずつ
(合計2880万円)になるということですね。
となると、仮に子供たちが2人いて
2人共が大学に進んだとしても、
ローンや奨学金に頼ることなく通わせてあげられるでしょう。
✔︎後者の未来
一方で、後者の場合、
2人の子供たちがいずれも
大学に進学するとなるとアパート代や家賃、
生活費はもちろんのこと、
学費でさえも十分に賄いきれません。
大学に通うとなると、
家賃や生活費まで合わせると
1人あたり1000万円ぐらい必要なので、
2人で2000万円ほどかかるのに対し、
銀行預金と学資保険は
ほとんどお金が増えないことから
これらによって準備出来る資金は
1000万円にも満たないからです。
結果、
コツコツと貯めてきた貯金を吐き出しつつ、
収入の多くを追い足し
しないといけないというわけですね。
おそらく、それまでには
家のメンテもしないといけないでしょうし、
家電の買い替えによる
出費もバカにならないため、
正味の話、思った以上に
貯金も出来てないでしょうしね。
✔︎そんなこんなで結論
あくまでこれは一つの例であり、
ここまで差が
つくかどうかは分かりませんが、
お金の使い方一つで迎える未来が
大きく違ってくるかも
しれないということは、なんとなく
ご理解いただけたのではないでしょうか。
また、これに加えて
住宅ローンや電気料金についても
勉強不足なまま家づくりを行ってしまうと、
さらなる差を生み出すことになります。
なので、ただ早く家が欲しいあまり
知識が不十分なまま
家づくりをすることだけは
絶対にやめてもらえたらと思います。
建てた後も安心して暮らしていけるような
家づくりの計画を立てること、
そしてそのためには、
それ相応の知識をつけることが
なにより大事だという話でした。
アッド・エヌでは
お客様に合わせたライフプランを
ご提案させていただいています。
漠然とした資金計画より
目に見える数字を把握することによって
安心ももてると思います。
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ぜひ、ご覧ください。